こちらは、春です。と書きたいのですが、今日も、昨日も雪が降りました。でも、怖くなるような雪ではなく、優しい雪でした。愛おしむように降る雪ってあるのですね。雨が降るのも、風が吹くのも、太陽が日をさしてくるのも、同様に様々な感情を秘めているように思います。自然の極めて複雑かつ繊細の生き物を、簡単な言葉で分別してしまうことに無理があるのかもしれません。
先日、雪どけした大地からフキノトウが顔を見せていたので、両手いっぱい摘んで来ました。天ぷらにして頂きました。口中が春に満たされたようで、春を頂戴した。という気分でした。田舎は、都会とは違った不便さがありますが、しかしその分のあり余る豊かな自然があります。こういった豊かさは、若かった時代には気づけなかった豊かさです。私達が通常思っている、豊かさや、便利さは、時と、場合によって、真逆になることもあります。どんなことにも、思い込んでしまっているところがあります。そういう囚われ方から、自由になっていく先に、別の豊かさも見つけられるのような気が致します。。
春の芽吹きものは、これから成長していくエッセンスを、内に孕んでいます。その力は、一年中で一番力強いものです。それを食べると元気になります。一年で今だけです。身体も、それを待っています。季節の旬のものは、それだけで薬と栄養を兼ねています。 2017年3月10日
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