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2012年3月18日

15 春 五気と五臓、腰痛とストレス

いつまでも寒くて、外出するのにマフラーや手袋を手放せません。でもこの寒冷ももう少しです。お彼岸をすぎれば、うららかな日差しを浴びながら散策できますね。
先日、録画しておいたNHK『ためしてガッテン』の腰痛編を見ました。腰痛の八割は、ヘルニアや内蔵等の問題からではなくストレスから来ているということが分かったらしく、五十年に一度位の大発見ということでした。このストレスは、今日では多様に使われていますが、前述の場合は、<精神的緊張、不安、恐怖など>の意味として扱われているのだと思います。
東洋医学では、怒・喜・思・悲・恐という五つの感情によっても、病気になると言われてきました。大昔から当然ストレスがあったのですね。これら五つの感情を五気と言います。五気は、それぞれが五臓である肝臓・心臓・脾臓・肺臓・腎臓によって生じます。つまり肝は怒、心は喜、脾は思、肺は悲、腎は恐を生み出していきますが、余りにも激しい感情の変化は却って、五臓を傷めてしまいます。怒り過ぎると肝を傷つけ、喜び過ぎると心を傷め、思い過ぎると脾を傷め、悲しみ過ぎると肺を傷つけ、恐怖し過ぎると腎を傷めます。また逆に肝が衰弱すると、努がなくなり覇気に欠け、心が弱ってくると喜べなくなり、脾が働かなくなると、思考できなくなります。何事もほどほどに、中庸が大切だということですね。
腰痛がストレスによるものという今日の発見は、東洋医学にとっては当たり前だったのです。腰痛のつぼは、大概、腎・肝・脾が関係していますから、不安や恐れがどれ程負担をかけているかが想像できます。これらの感情は、人間の証として元々備わっているものです。しかし一端本来のあり方から外れてしまうと却って自分自身を傷つけてしまい、取り返しのつかないことになっていきます。

2011年12月15日

12 冬 腎臓、志を持つこと、ストレッチ

故郷の金沢では、初雪が降り、白く薄化粧したようです。こちらでも、これから冬本番です。
いよいよ寒くなってきました。部屋を暖かくし、厚着して寒さに備えますが、肝心の身体にも気を配りましょう。
腎臓は、ボイラーの役目をしています。冬は、特に腎臓が、身体を温め、寒さから守り、骨、骨髄、脳、歯、耳等を養っています。腎の気が不足すると、骨から腰がだるくなったり、思考力が鈍り、耳鳴り、老人性難聴が始まり、視力が衰えてきます。老いていくことは自然ですし、腎臓も弱っていくのは当然です。しかしそれに対して、各自が対処し、工夫していくこともできます。
腎臓は保存がきく豆類、昆布、わかめ等や、黒っぽい光沢のある食品を好み、栄養としますから、こまめに摂ります。その他秋に収穫したもので、大地の中で育ったもの、人参、ごぼう、大根、蓮根、じゃが芋等は身体を温めますし、果物、夏野菜、トマト、キュウリ、レタス等は身体を冷やします。
それ以上に、もっとも大切なことは、志を持つことです。腎臓は志を持っている臓器です。子供が、理想を持ち、尊敬する大人になりたいと思い始めると、腎臓が一人前になった証拠です。私達大人も、理想を立てて、それに向って生きていくことで、腎臓を養い、身体を丈夫にします。素敵な老人に会い、あのような老人になりたいと思うことも、腎臓が刺激され、元気になっていく要因になります。私達の気持ちと身体は、一心同体です。

2011年1月15日

2 冬 腎臓

冬は殆どの生物が、冬らしい姿に変わります。植物や昆虫は、土の中でひっそりと暮らし、木々は裸木が多くなり、動物は冬眠したり、動きを少なくして春になるのを待っています。特に雪国では、自然の風景が一変します。人間もまた生活がガラリと変わり、屋内でしずしずと働き、日常を過ごします。人間の身体も自然ですから、冬は冬らしい身体になり春に備えます。
腎臓は倉・蔵です。土蔵や倉庫の役目を担っています。冬の間、寒さに抗して、身体を保護する為に、食物を少しずつ、この腎臓という倉庫から持ち出して、身体全体のために使っています。
肝腎要といいます。腎臓が身体の要となっているからです。要は腰です。腰が強靭な人は、腎臓や肝臓がしっかりしと働いていることになります。
腎臓は黒っぽい色を好みます。豆類なら黒豆、小豆です。他に黒胡麻、わかめ、昆布、ひじき等です。ちなみに髪の毛がツヤツヤして、豊かな人は腎臓が元気です。髪は腎臓の子どもだからです。

骨盤の上に、握りこぶしほどの、そら豆に似た腎臓が左右に一個づつあります。手の平をこすって、温め、それを左右の腎臓にあて、上下させます。それから臀部、脚の裏側を通り、アキレス腱までこすり降ろします。それを数回やって身体がポカポカしてきたら腎臓が喜んでいます。

2010年12月15日

1 冬 腎臓、膀胱

冬らしい寒さが続きます。
冬は腎臓・膀胱の季節です。ちなみに春は肝臓・胆のう、夏は心臓・小腸、秋は肺・大腸と、東洋医学は季節によって主役になって働く臓器が異なります。冬は特に腎臓・膀胱を養う為にも豆類や根野菜を多めにとると、身体を温め、寒さに抗していきます。生野菜や果物は、身体を冷やしますから、なるべく少なくします。

身体のどこかに痛みや冷えがたえずある所は、身体の悲鳴であり、反応です。痛み止めの注射や薬に頼らず、自分でできることは自分でやるといえるのは東洋医学の特徴の一つです。自分でできる按摩の一つは、手、足の五指と甲、手の平、足の裏です。それらを毎日もみ、のばし、柔軟にしておくだけで、身体にとっては、とても助かるのです。