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2013年1月21日

24 冬 あけましておめでとうございます


「あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。」
と元旦から数日間、いろいろな方とご挨拶できるのがうれしくなりました。一年の初めに、おめでたいことを分かち合えることに特別なご縁を思えたのです。
寒い日が続きますが、天気の良い風のない日には、海に出て朝日を浴びながら呼吸法の体操をしています。気分爽快になる私のちょっとした気分転換です。海には、家の中で思っていることとはまるで異なった世界がそこに展開しています。眼の前ではアメリカ大陸までつながっている厖大な海が、空や雲があらん限りいっぱいひろがり、冷たい潮風と温かい太陽が、私を包み込むようにしてあります。そこに暫く溶け込むようにしていると、小さな私から世界中に広がっていく莫大な私になっている気がしてきます。
身体は身体だけで生きているのではなく、私達の感情や思い、周りの環境も含めて全体として生きています。不安や憂い、悲しみ、怒りは人間には付きものですが、なるべく長く身体に居座らないように心掛けます。マイナスの多い感情や思いは、私達が日頃思っているよりも身体に悪影響を及ぼします。それにはどんな薬や栄養剤も効果はありません。自分で自分の感情や思いを変えていくしかないのです。つまり気分転換ですが、一般的にはリズミカルな全身を使った楽しくなるような運動が相応しいように思います。自分にあったものを毎日少しでも続けていると、病院の世話になることも少なくなると思います。



2012年12月3日

23 冬 精が出ます


「すっかり寒くなりましたね」と、近頃の挨拶になってきました。ついこの間まで「暑いですね」が、挨拶言葉だったのですがー。
私達は、私だと思う脳が絶対であり、身体は脳の従臣のように思っています。しかし、脳は身体の一部分であり、身体があってこその脳です。身体があって脳が働くことができるのであり、脳によって身体が生きている訳ではありません。元より身体は自然そのものであり、独り善がりになりがちな脳とは関係なく、これから益々寒くなっていく大寒に向かって準備しています。
冬は、腎臓と膀胱が一番活躍していく時節です。腎臓には<精>が蓄えられています。「精がでますね」と言う言葉は、腎臓が元気ですねと同じことを言っていることになります。この腎臓の精が、骨髄、骨、歯、脳<髄の海>を造っています。また脳・髄から聴力、視力、思考力が維持されています。腎臓は内臓の活力の源であるばかりでなく、身体の根幹である骨や骨髄、脳、思考活動を営むための肝腎な要です。
身体の健康を保持したい、骨や歯を守りたい、頭を明晰に保ちたい等と思う人は、内臓が元気に働いてもらわなければいけませんが、特に腎臓は縁の下の力持ちとして一番大切な要なのです。冬は「閉蔵」と言います。戸を閉めて、英気、根気を養っていきます。そして春の目覚めへと準備して、数ヵ月後に一気に開花していくのです。
冬は、互いに生きている者同士として、その生き方を尊重し、同時に誰とも比較できない自分自身を見つめなおす時節です。



2012年2月14日

14 春 命、身体、宇宙

春分が過ぎて、春!と書きたい気持ちですが、まだまだ冬のまっ最中のようで寒さが厳しいですね。雪国では雪解けが始まり、土が見え始め、草花の芽吹きを見つけて、歓声を上げたくなる春は、また格別なものがあります。しかし、どちらも春は待ち遠しいですね。
現代では、命という言葉は、この小さな身体に限定されている感があります。この生命は私のものだという思い込みです。命を粗末にするな、命を大切にしよう、と巷で飛び交い、標語にも使われていますように。
しかし、前回述べましたように、東洋医学では、命は身体を気として観ていますから、目に見えるだけの肉体を身体の対象としていません。気としての身体は、その時に生々しく感覚され、直感されていくもので、無限に深く、広いものです。それは空気や、刻々と生きていくに相応しい条件と環境がなければ、一時でも生存できない身体でもあるということです。
人間が人間として生まれるには、地球が生じ、単純細胞から、何十億年もかけて試行錯誤を繰り返し、今日に到った宇宙の歴史が聳え立っています。現在の私達が、この測り知れない歴史と、偶然の積み重ねで到ったのであり、この身体、命を私のものだという考え方は、利己的で無理があります。また、これからどんなに科学が発達しようと、これらに関わり合うのは、いつもその一端にしか過ぎないことを認める必要があります。
この身体を、東洋医学では、小宇宙と呼んでいます。身体には宇宙の歴史、英知が埋まっているということです。この小宇宙を、一人ひとりが、生きています。私達は、自分の身体にもっと耳を傾け、日々学んでいるのだという態度が、健康には、もっとも必要なことであると思います。