2017年2月10日

62 能登あすなろ通信 冬

大寒が過ぎても、寒い日が続いています。それでも、ゆっくりと辺りの風景の明るさが増して来ています。後もう一つ、二つ難所を越えて、春が見えるかと思っているのですが。     
鎌倉から、ここ能登に引っ越しする前、一体どんな生活になって行くのか、期待と不安が入り混じった想像をしていたのですが、大概は想像不可能でした。とにかく実行してみなければ分からない、と思っていました。一年を過ぎてみると、能登の生活も、鎌倉での診療もなるようになっていっています。そうしてみると、当時の憂いは、一体何の為だったのかと思ってしまいます。
明日や将来への不安や憂いは、どんなに多く積んでみても、現実は不安や憂いを加えた分、益々同じ現実が到来しがちです。態々当人が招き寄せている現実があります。日頃の思い、想いこそが現実なのであって、他に現実というものはありません。一人ひとりの現実があるのであり、他人のそれと交換できぬものです。自分が現実を変えたく思うならば、先ず自分自身の想いを変えなければいけません。思いを変えるには、同じ思いでは変えられません。生活習慣が変わったり、ある事件が起ったりして、思いも変わってくるのだと思います。            2017年2月11日
                                





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