2015年7月8日

47 夏  紫陽花咲く

紫陽花の季節が過ぎ去りました。ここ鎌倉は、特に紫陽花が人気です。いわゆるアジサイ寺も多くなり、沢山の人々が見物に訪れます。以前に、北鎌倉の明月院{アジサイ寺}の傍に住んでいました。もっとも賑やかな時には、「一時間待ち、二時間待ちです」と、警備員のアナウンスがありました。鎌倉の、お寺の中にある紫陽花を見たら、どんなに感激するのだろうかと、テレビや週刊誌が、あの手この手で誘惑するのかもしれません。
今大いに売れっこになっている、103歳の書家篠田桃紅さんがいらっしゃいます。彼女は、墨をすり、筆を取り、紙に墨の色が現われる度に、感動し、そこに、いつも美を認めるらしい。彼女の、その年での聡明さと健康は、その美との出会いであると、ぼくは勝手に思っています。
美しいものに出会い、感激すると、肝臓が活発に働き出します。美しいものへの敬虔さが生じると、腎臓が元気になります。肝腎要がしっかりしてくる訳です。
生きる道すがら、そのような美や敬虔さに、どれ程出会っていけるかが、私達の健康へのカギなのだと思っています。ありがとう、嬉しい、美味しいと思えること。優しい、美しい、尊いと、心から思えること。これらは私達に備わっている、もっとも効果のある天然の薬なのだと思います。
                                               2015.7.8    

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