「暑さ寒さも彼岸まで」と言われているように、すっかり春らしく、暖かくなりました。つい先日までは暖房のない夜なんて考えられなかったのに、火の気がない部屋で過ごすことも容易になってきました。朝もそれ程寒く感じませんから、目覚めて、起きる時が楽ですね。
今から二十五、六年前、週に一度用事で東京の吉祥寺から鎌倉に通っていた時、大船辺りから空気がガラリと変わり出したのを鮮明に思い出します。空気が透明になり、美味く感じたのでした。今は当時ほど鎌倉の空気が美味いとは感じられません。これは私がここに住んでいるからであって、東京から来る人々にとっては、当時の私と同じように鎌倉の空気は違うと思われているかもしれません。しかし当時と今でも変わらないのは海に行っても、森に入っても、急に空気が新鮮に感じることです。肺が大きく膨らみ、新鮮な空気が気持ち良く入ってきます。こういう事は何時もという訳でなく、意識がそういう事柄に欲していないと感じ方も少なくなります。意識のあり方が、誰でも普通にしている呼吸でさえ、その働き方、感じ方を違えてしまいます。
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