二月八日と十五日、二度に渡って雪が降りました。八日の夜にどんどんと雪が降り積もっていく様は圧巻でした。このまま降り積もっていくとどうなるのだろうと、流石に心配しましたが、いい加減の所で止んでくれてほっとしました。大雪騒動の後、大概の方は降っている風景は素敵だったが、後々が大変だから、もう雪は結構ですと言われていました。私も久しぶりに雪かきして、最初の時は腰を少し痛めました。次の時は用心して休み休みしながら、ゆっくりやった所為か大丈夫でした。日頃少しでもスコップを使い、雪道を歩いていると、そんな身体使い、筋肉ができていて多少の事ぐらいは間に合うのですが。
夜、雪の降る様子を見に道路に出てみますと、人も車も殆んど通行しておらず、誰も歩かない新雪を蹴りながら歩くのは爽快でした。雪は本当に不思議なものです。誰もが一時的に童心に変えさせてしまうような魔法です。生まれたて、汚れのない純白、天使の羽、花嫁衣装。それが今は所々道路の隅っこで小さくなって、汚れてしまった悲しみのように横たわっています。
日差しの明るさが、冬から春へと変化し、陽がのびて、大地、空、生き物たち、勿論私たちの身体、細胞も含めてあらゆるものが春へと変わってきています。
私たちは、日頃科学の進歩で何でも知ることができているかのように思いがちですが、一人ひとりにとっては何も知らないと言っても過言ではありません。動物や植物には過食、睡眠不足、ノイローゼはありません。私たちは自分自身が、心の奥の微かな自然の囁きに耳を傾けていく必要があります。 2014.2.24
0 件のコメント:
コメントを投稿