2014年1月3日

34 冬 賀春 現実は無限に多面的


  
あけましておめでとうございます。本年も何とぞ宜しくお願い致します。この螢山堂通信は、当初一年間発刊しようと思っていましたが、面白いと言って下さる方もあるお陰で三年目になりました。大体一カ月に一回気ままにその時その時思ったことや、身体のことを中心にして書き続けていきたいと思っています。通信の方も宜しくお願い致します。
美しい色彩をともなった、カゲロウが羽ばたいているような不思議な写真を頂戴しました。写真を趣味になさっているKさんが、朝方公園で撮ったもので、虹色した紐のようなものと、透明な羽を持った昆虫がからみ合ったようなものです。一体何ですか?とお聞きしたら蜘蛛の糸を撮ったのだと言われました。太陽の光と蜘蛛の糸とが絡みあって、ある角度で見ると、こんな風に見えるらしい。
Kさんの指摘を参考にして朝の太陽を見てみると、とても素敵な色彩をみせてくれることに気がつきました。瞼の閉じ加減や角度を調整しながら光やその絡みから生じる風景を見てみると、今までと違ったものがみえてきます。改めて自然の色彩の豊かさ、奥深さに感動します。面白いのと美しい風景の突然の出現に、朝のひと時の散歩に新しい楽しみが加わりました。
少し視点が変わる、見方が変わる、考え方が変わる、聞き方が変わると、全く別の光景が現れることを私たちは忘れています。今ここで、ほんの少し私が変わることで、物事のあり方がガラリと変わることがあります。現実は一面的ではなく、無限に多面的です。
身体は自然であり、私たちは身体という自然を生きています。自然は測りしれない無限と永遠です。                     2014.1.3



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