このところ風が強く吹いたり、雨が降り続いたり、台風も次から次へとやってきて、海になかなか行くことができませんでした。仕事がら家から外に出る機会が少ないから、私にとって海でのひと時がとても気分転換になります。海に行くと日頃の思っていることや、悩んでいることが殆ど大したことがないように思えてきます。海、空、風、大地、太陽、星星、そして鳥や魚様々な生き物たち、同じ浜辺にいる見知らぬ人々が、どれ程多くの物語を語ってくれているか。それは測り知れません。
一人ひとりが、一人ひとりの特有の身体を生きています。みんな一人ひとり異なるように、一人ひとりが違った身体を生きています。身体は約50兆個というものすごい数の細胞によって成り立っているといわれていますが、その一つひとつをとってみても一つひとつ皆違います。全く同じ細胞が二つないのです。その細胞達一つひとつが刻々と自分の役割を果たしながら生き死にしていますから、身体は瞬時に変化し続けているといえます。一日経つと昨日の私とは全く異なった人間になっていると言っても過言ではないのです。昨日も明日も同じ私だと思っているのは、身体では極わずかな脳細胞の小さな部分でしかありません。この極わずかな脳細胞を自我意識と言います。自我意識が50兆個で成り立っている自分の母体である身体をどのようにでもでき、自分のことも他人のことも分かっていると思い込んでいます。
人間であること、自我意識があることからは生きている限り離れられないかもしれませんが、時にはそれら人間や自分ということを忘れて自然の中に溶け込むことも必要です。健康的な生活とは、病気しないことや肉体の強さというより、どれ程自然の豊かさ、美しさを肌身に感じつつ生きているかということだと思っています。 2013.10.23
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