一時は暑くて、夜中まで汗をかき眠られず、思わず冷たい水を飲まずにいられなかった猛暑も、遠い過去になりつつあります。今は朝、晩涼しくて、涼し過ぎるくらい、秋分です。秋分は、春分と共に昼と夜が同じ時間で拮抗しています。これから秋が深まるにつれ、昼が縮んで夜の世界が大きくなってきます。つまり光から、闇の多い世界へと移っていきます。私達の身体も陽から陰へと変わっていきます。身体が冷えないように、陽気を逃がさないために、身につける衣服、布団が少しずつ多く厚くなっていきます。食事も同様に冷やすもの、陰的な食べ物から遠去かります。
身体は元々自然そのものですから、自然から片時も離れて生きていることがありません。自然とは、太陽、地球、空気、その他の生きとし生けるものであり、それらを存在させている道理です。しかし私達は普段そんなことはすっかり忘れて生活しています。むしろ自分の力や能力で生きているとさえ思っています。私達の身体不調や様々な病気は、そういう身体や自然の道理を改めて学びなおす機会でもあります。これは身体だけではなく、社会現象や自然災害も含まれると思っています。
光と闇、陰と陽、生と死、善と悪、健康と病気、これらはどちらとも自然の両面であり、どちらか一方だけ欲しいという訳にはいきません。両面あって自然であり私達です。これらの両面をバランスよく生きていくのが健康だと言えると思います。これは誰か他人や偉い人が答えを出してくれるようなものではなく、今日を自らが判断し、間違ったと思ったら思い直し反省し、まあまあで嬉しいと思ったら感謝していく姿勢です。本人は、本人以外を生きることができません。生きる尊さであり、厳しさだと思います。
aki
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