2013年8月28日

30 夏 みんなと一体になって生きている

うだるような暑さが続きますが、皆様それぞれに工夫してお元気で過ごしておいでますか。私も暑さにも負けぬよう、ほぼ毎日早寝、早起きして、海岸に出て呼吸法をしながら、海や空、大地の気をいっぱい浴びて元気をもらっています。
気持ちを込めて、何かこれはと思うものと向き合えば、それが月であろうと、太陽や海であろうと、どのような物であろうと、思いのひたむきさに応じて、これらと交流できエネルギーをもらうように思っています。この時、一人で生きているわけではない、すべての生きとし生けるもの等と一体になって生きている気持ちになっています。
東洋医学の身体観は、自分の身体だけで生きているのではなく、全宇宙と一体になって生き、それらと交流しながら、気が出入りしていると考えられています。例えば木、火、土、金、水は万物の元素でもありますが、天空に、五臓六腑にも配布され、この五元素が時間、一日、季節毎に経穴{つぼ}を経て循環しています。これらは身体の中だけでなく、宇宙と身体の両者の間でも循環しています。身体は大自然のものとして、大昔から万物と宇宙と一体になって存在していると考えられていたのです。

科学時代が到来してから、前述した考え方は、段々に片隅に追いやられていきました。特に今日日に於いては益々科学技術が発達し、私達の身体も細かなところまで分かるようになり、個人的な漠然とした思い、直感よりも検査結果の方が優先されます。しかしこの世に誕生して以来、自分の身体と共に一緒に育ってきた本人自身の感覚が、どんな精密な機械よりも確かなものであると思うのは自然であり、生きる基本的な尊厳だと思っています。                                  2013年8月25日

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