2026年6月30日

174 能登あすなろ通信 改築工事



雨が降っている。周りに空き地が増えて、そこから雑草が生えだして、水たまりもできて、カエルが例年より増えている。ゲッロ、ゲッロとあちこちからカエルの鳴き声が聞こえてくる。その声を聞くと、何だか嬉しい。ずっと田んぼ続きだった小学校への道々を思い、一気にその頃に舞い戻っていく。

梅が赤みを帯びて、落下していく。梅干しを作る頃合いなのだ。拾ってきた梅を部屋に置いておくと、甘酸っぱい匂いが満ちてくる。ある程度たまったら塩漬けをして一ヶ月後、十二分に天日干しして出来上がり。天下、暑さでくらくらしながら、梅をひっくり返す光景が蘇る。もう二十年以上続いている大切な仕事だ。

その後の八月初めから、この家の大がかりな改築工事が始まる。基礎工事から始まるので、丸裸にしなければならない。それで家の中を片付けて、一時引っ越しする。頭の中は梅干しと、荷物の整理と、引っ越し、様々なこれからの用事が重なっていく。…関東の都会から、黒島に引っ越しし、十年経って大地震に会い、家が壊れ、傾いたのも、それでも住み続けられたのも、みんな偶々といえば偶々なのだ。自分で選んでいるようで、偶然の積み重なりが今、こうなったのだとしか言い様がない。

明日は何があるのか、起こるのか、分からない。分からないことを今から憂うることは、今が台無しになっていく。今日しかない今日を、どれ程全力投球できるかが、明日への最善なる道なのだ。        2026年6月29日 

 

 

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