桃や梅が開花して、鮮やかな風情が目に飛び込んでくる。ウグイスは、早朝から盛んに歌っている。スズメとのデュエットもある。すっかり春なのだ。…と思っていたら、一転して冬に逆戻り。夜はストーブを点けて、仕舞ってしまった毛布を取り出した。三寒四温とはいうものの、激しい気候の変化に、惑わされていく。
能登の至るところ、ブルーシートが壊れた家を被っている。そのシートも風雨に晒され、劣化して切れ切れになり、風に飛ばされ、あちこちに散乱していく。シートがあったお陰で、一時しのぎができた。しかし、切れ切れになったこれらのシートは時間と共に、さらに細かくなって、海や陸に埋もれていく。ビニール、プラスチック製品は、軽くて安くて、便利だ。スーパーに行けば、ビニールの類を使っていない品物の方が少ない。これらゴミになる半分以上が、回収されずに、海や陸地に捨てられていく。ゴミになったプラスチックは、様々な生きもの達にも取り入れられ、回り回って我々人間にへと及んでいく。しかし、今時はプラスチック製品でできた筋肉、血管も生れているのだから、それはそれで問題はないのかもしれない…。
何が善いのか。悪いのか。各人、民族や文化の違いによって一様ではないのだろう。またこの地球を、人間だけで、善し悪しを決めることもできない。地球の生きもの達みんなの気持ちも汲んでいく、そんな思いがないと、地球は、みんなの生きる星ではなくなってしまう。 2025年3月30日
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