2021年7月26日

115 能登あすなろ通信 猛暑

  


猛暑という名に相応しい、ま夏がやってきた。近年は、その言葉にも慣れてきて、夏が来る数ヶ月前から、自ずと、こころの準備はしている。が、いざ実際にその猛々しい夏を迎えてみれば、次第に体力の消耗が激しくなっていく。家中で一番涼しいのは、三方から風が出入りしている玄関。その玄関で日中を過ごす。昼寝をし、ゴロゴロする。そよ風が身体を通り抜けていく。このちょっとしたそよ風が、体力を回復させ、夏の夢をみせてくれる。

裏には井戸があり、手押しポンプが取りつけられており、毎朝バケツへと汲みだして風呂桶へと入れていく。朝時の一番の仕事だ。電気を使ってでも流し込むことができるが、手押しポンプの感触と、その結構な仕事に必然性を感じ、井戸と風呂場を何回か往復していく。井戸の水は、水道水とは全く違う。その中に手を入れると、冷たくて柔らかく、気持ちがいい。草花も野菜もその井戸の水の方が美味しいといっている。              

湘南の海と比べて、能登の海の美しさ、透明さにびっくりする。同時に、海岸に打ち上げられてある、大量のプラスチックなどのゴミに驚かされる。能登の海だけが、豊かで、美しいということはありえない。世界中の海は、すべてとつながっており、全ての生命、人類は、ここから誕生してきた。黒島の海、能登の、中国の、南アフリカの、海なんて考えは、余りにも人間的で、せこい話だ。水も、海も、地球も生きている。彼らも考えがあるならば、とくと傾聴しなくては。                       2021年7月25日 

                

                 

 

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