三月の末、ツアーを組んで南国からやって来た、つばめ達、数百匹、高い上空を飛来しているのが見えた。と思ったら、その翌日に、玄関にある巣に、若い夫婦?が早速入居した。一週間程かけて修繕、修理、整頓が終わった日、メスが卵を抱え始めた。夜明けがどんどん早まっていく近頃、もう三時前からさえずり始めている。一体何がそんなに楽しいのか、喧しくしなければいけないのか、その辺りはさっぱり訳が分からないが。その甲高い騒々しい声で、もう起きろと促されていく。オスの名前は、また太郎と名付けた。太郎は外へ出ていくまで、さえずり続ける。朝っぱらから、そんなにも、やかましく話すことがあるのかと、まったく呆れてしまう。
機械での草刈りが始まって、一週間程たつ。当初は機械で?なんて思っていたが、いざ使ってみると、草取り名人を十人以上も雇った馬力をもって草を刈ってくれる。もう昔のようにしこしこと、手鎌で草なんか刈っていられない。この便利さ、楽さ、速さの魔力は、ほとんど抗しがたい。多分近い内に、自動掃除機のような自動草刈り機が出現するのだろう。プログラムを組んで、ボタンひとつ押せば、後は勝手に機械がやってくれる、そんな時代がくるのだろう。
人間という動物は、ずっと便利さ、楽さ、速さを生き甲斐としてきた。では余りにも虚しい。では、本当は一体何を生き甲斐として、生きているのか。こればかりは一人ひとりが、自身の心に聴いていくより手がない。問いがある限り、応えもあり続ける。 2021年4月24日
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