2020年5月25日

101 能登あすなろ通信  つばめのゴロウ


今春から棲み始めた、つばめ君に、タロウと名づけた。タロウは、去年ここから巣立っていった、家族の一員に違いないと、にらんでいる。家人を怖がらず、間近に寄っても逃げない。明け方、電気を灯すと共に、さえずり出し、ぼくを呼ぶ。朝の挨拶をすると、いっとき黙る。離れると、またさえずり出す。あんまり声を張りあげるものだから、また顔を出す。去年の雛だった頃からの付き合いだから、ぼくを仲間の一員だと勘違いしているのかもしれない。糞尿の始末が煩わしいが、人なつこく可愛いので、一室だけ解放させている。時々友達を連れてきて、大いに賑やかなる時もあるが、仕方がない。一ヶ月近くかかったが、雛がかえり、今は、大忙し。だが、相変わらず、部屋にやってきて、いっぷくして、再び五羽の雛たちにせっせと餌を運んで、子育てに、余念がない。
先日、数人の有志が集まって、公園の草刈りをした。コロナのお陰で、全てのイベントが中止になったから、町の方々と共同の作業をすることが、こころを弾ませる。一人ひとりには、何らかの良き特徴がある。そんな特徴が自ずから、醸し出されていく共同作業は、却って元気をもらっていく。
一人で、生きることはできない。日本だけで、生きていくことはできない。世界中の人々と共に、歩んでいこうとしなければコロナウイルスに負けてしまう。人間だけで生きていくことはできない。ウイルス、植物、動物、地球、ありとあらゆるものと共に生きていることを、胸に刻みつけていかねば。                       
2020年5月24日
 


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