つばめを迎え入れることになって、今年で四年目だ。卵を産み、孵化し、雛から大人になり、巣立っていく光景は、いつも賑やかで、面白い。部屋を汚すし、糞便の世話も少しばかり面倒くさいが、そんなことをしている内に、家族の一員になり、愛おしさが増してくる。晩夏になり、巣立っていった後は、賑やかしかった家が、急に静かになり、ほっともするが、寂しくもなる。今年も、去来の子供たちなのだろうか、わが家にやって来た。棲み始めて三週間以上になる。卵を抱えているのか、もう既に雛になっているのか、気になるところ。親たちを驚かさないように、そっと覗きたいのは、毎度の気持ち。
今、世の中は、コロナウイルスで大変です。世界の、石川県の感染者が増えていくたびに、この能登の小さな門前町も、ピリピリした感や暗い空気が増してきました。が、実際は、コロナウイルスが怖いのではありません。私たちの気持ちが、怖いという気持ちを生じさせているだけです。過度に怖がる気持ちは、身体「腎臓」を壊していきます。どんな事柄であっても、余りの警戒心や恐さが強いと、気持ちは、病み、病気になっていくのです。
私たちの、もっとも大切なことは、この気持ちです。日々生き、生かされていることに、どれ程の有難さ、不思議さを感じているかの気持ちです。私たちがこの地上でいることは、138億年にかかってでき上がった、測りしれない縁によってです。私たちは、一時、この地に住んでいる、宿借りに過ぎません。 2020年4月24日
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