先週育った大根を抜いて、軒下に吊るした。それを二週間程干した後、糠と塩を入れて重石を乗せ、そのまま置いておくと、大根の漬物、沢庵が、一年後に出来上がる。
去年の今頃、やはり同じように、軒下に吊るして、沢庵を漬けてみた。生まれて初めて試みだった。去年の大根は一人前には育たず、みんな小さな大根だった為に、沢庵用にと漬け込んだ量も少なかった。こんなに少ない量で上手く漬物になるのかしらと訝しげに思っていた。おまけに今年の猛暑である。漬物樽にも直射日光が当たった。そんなこんなで、おっかなびっくりで、今月に入って、それを開いて沢庵を取り出してみた。ぷうーんとした、沢庵独特の匂いがする。かじってみた。存外美味い。…良く味わうと、名人級の味がする。…?
子どもの頃、沢庵よりも沢庵の葉っぱが好きで、細かく刻んだ葉っぱをご飯にかけて食べるのが好きだった。葉っぱだけは豊富にあるので、楽しみな菜が、これからひとつ増えていく。
畑で知り合った方々は、みんな自前の野菜だけを作っている。みんな野良仕事が大好き。土、野菜や花々に触れている感触が、次第に人間的な囲いを破り、土や植物たちと共生している感覚になっていく。それが町で会っていく人たちとは、また違った趣の人間関係を結んでいく。暫くの間は、そんなお友達とも、畑とも休みになる。 2018年12月22日
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