すっかり秋らしくなりました。日中はまだ暑いのですが、朝晩が涼しくなりました。夜風が涼し過ぎるので、窓を閉め、薄手の毛布にくるまって眠ります。真夏の蒸し暑さを忘れて過ごせるのは、ありがたいのですが、生来的に夏好きなぼくは、夏が終わってしまうのが、名残惜しい気持ちがしています。
地震よりも、今度の豪雨の被害が大きかったという声が多く聞こえる。隣町で、無農薬の自然栽培で野菜を造っている若き友人の大きな畑も川の濁流に呑まれて壊されてしまった。彼は地震で家に住めなくなり、遠くから門前に通い、唯一手元に残った畑で、再興を願って再度出発し始めた所だった。再度、何とかして門前で復帰して欲しいと願ってはいるが…。
各所で田んぼや畑、道路、山々の斜面が崩れ落ちて地肌を見せつけている。氾濫した川からの材木、土砂があちらこちら散乱している。そこら一帯を歩いてみた。目に入ってくる風景が痛い、痛いと叫んでもいるようだった。
空や海、山々と野原しか見えない所で野良仕事をしていると、目や耳、肌を通して入ってくる諸々の風景が、色んな風、虫、鳥の声、姿、騒めきが話しかけて来ているような感じがする時がある。そんな時、人間だけが、ぼくだけが、ここに生きている訳ではない。どんな風景であっても、どんな生き物たちであっても、みんなと一緒になり、生き、暮らしているのだと思わされている。 2024年9月29日
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