2022年7月28日

127 能登あすなろ通信  ミミズ

 


雨降って、くもって、雨降って~梅雨の最中のような天気が続く。一時は夜中まで暑苦しい日もあったが、雨が降り、涼しくなってくると、必要だった扇風機も止まった。夜中は、薄いタオルケットを被って、布団に収まって、心地良い。

日照りから、雨が降ると、急に作物が育って、夏野菜のトマト、ピーマン、キュウリ等が採れ出してきた。種から育って、世話して、小さくであっても、やっと実になってくれた野菜たちには、思い一入がある。

畑や田んぼが好きな人は、生命に直接触れているという感覚が、その手応えが堪らないのだと思う。種蒔きから始まり、苗時の、か細さを乗り越え、大人になって実を付けていくのを見守り続けていくのは、わくわくして楽しい。作物たちに声をかけ、手に触れていくと、人間としてだけではなく、植物のようにも、生きていることを感じさせていく。

数年前から畑で、ミミズが育ち始めた。ミミズが生きていることが、その土地の豊かさを示していく。ミミズが生きていく為には、そのエサがなくてはならぬ。エサが生きていく為には、それに見合った食料が必要だ。かくして果てしなく、つらなっていく連鎖が続き、様々の大小の命が、生きて、死んでいく舞台となっていく。

私たちの身体も同様だ。二十兆個の細胞が、それぞれの役割や性格を担って生きているのがこの身体だ。それは一つの宇宙的な共同体と言っても良いようだ。では、この村田君が、ぼくと思っているのは、いったい何なのだろうか。いつも不思議に思う。                2022年7月25日

                             

0 件のコメント: