まだまだ残暑厳しく、猛々しい夏が続いているが、時には涼しい風が吹いてきて、秋らしい虫や蝉の声を聞いていると、夏は終わった。感がする。今夏は、世界中が暑かったらしい。能登も初めての暑さを経験したようだ。
余りの暑さが一週間程続き、終日汗が止まらなかった。その内に汗疹が、身体中に出来はじめ、汗疹止めのクリームを塗り、それなりの対策を講じてみたが…。結局は、その涼やかな風が吹き、汗が止まるまでは、痒みを辛抱しなければならなかった。涼しい風で夜間の汗が引くと、一日で、痒みが治まった。自然の力で、汗疹ができ、同じ力で汗疹が引いた。自然の力、自然治癒力という言葉は知っているが、その内容、実態は、ほとんど分かっていない。ことを改めて知らされた思いがする。
力を増したコロナウイルスが、新しい名前をもらって、日本や世界中に猛威を振るっている。これから先も、どんな風に新しいタイプのウイルスに変り、育っていくのか見当もつかない。他人事ではない。明日、どんな形で能登へ、そしてぼくの所に来るのか、それも見当がつかない。コロナウイルス、地球環境、地震、様々な災害は、みんな自然の力ともいえるだろう。それを、人間が克服できるのも自然の力を頼まなくてはいけない。
この世に生まれて来て、生活ができ、この世を去るのも、自然の力だ。私たちの祖先は、この自然の力を前にして、なす術もない時、祈りが、もっとも崇高な行為であることを知っていたに違いない。 2021年8月25日
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