2020年6月25日

102 能登あすなろ通信  梅雨入り


今から、暑い、あついと言っていると、これから以降は、一体どんな熱さになっていくのだろうか。真夏時を想うと、今から戦々恐々とする。しかし、そう考えると朝晩は涼しいし、眠る時には、タオルケットも被っている。日中も日陰におれば、涼やかな風もやって来る。今はまだ、過ごしやすい季節なのだ。
梅雨入りした時に、降って以降、その後、雨が降らない。畑が、野菜や花々が、喉が乾いて、水欲しいよ、と主張している。それで、朝夕、井戸で汲み上げた水をジョウロに入れて、小さな雨を降らす。ほんの少しの雨でも、気持ちがこもった雨だから、彼らも元気に育ってくれる。と、そんな勝手なことを思いながらも、日に日に育って、実や花をつけていく姿を観ていくのは、楽しい。毎日、野菜や花々と、触れ合い、世話する。それが、いつの間にか互いの距離が近づいていくような気がする。彼らとも、元々は同じ根っこでつながっている遺伝子同士。こちらの気持ち次第なのだ。
梅雨は、紫陽花の季節だ。それを好む人は多い。ここ門前町でも、至るところで、今、咲き誇っている。派手でも、地味でもなく、しとやか色具合が、花姿のユニークさが、私たちに人気があることではないかと思う。じっと見つめていると、不思議な世界へと、誘ってくれる。人間の、私たちの手の届かない世界からの、彼らからの便りが。             2020年6月23日  
                        



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