朝夕が、めっきり冷えてきました。霰も、今季初めて先日降りました。夜、石油ストーブをたき始めると、その温みにほっとしています。いつ雪が降ってもおかしくないと思っていましたら、この二日間は10月初旬に戻ったようなホカホカ陽気でした。
去年の11月の半ば、能登は、突然冬になりました。その日以来、太陽は顔を出すことをしなくなりました。翌年の春になるまで、空が青色いっぱいに染め上げたのは、幾日もなかったのです。結果、やりかけの野良仕事は、中途半端のまま終わり、残りは春になるまで待たなければなりませんでした。そのことを省みながら、冬に入る前に完了しておきたいことはやっておかねばと、今、野良仕事に拍車がかかります。農薬や化学肥料を使わない、おいしく、健康的な野菜を育てようと、試行錯誤を繰り返しながらの畑づくりは、自身の暮らしを反映しているようです。
三十年にわたる都会の生活では、野良仕事や大工仕事とは、ほど遠い暮らしをしてきました。今、金槌、ノコギリ、カンナあるいは鍬や鎌、スッコプを持って仕事していることが新鮮です。身体いっぱい使って、土や木々などと相手していることは、しんどいこともありますが、それ以上に楽しいのです。
生きている時間が残り少ないと、ひときわ感じていく昨今、どんな事柄であろうと、自分に仕事や課題が与えられことに歓びを思います。そのことが、また新たな自分自身を拓いていくと感じています。 2019年11月25日
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