2019年10月25日

104 能登あすなろ通信 紅葉と夕焼け


寒くなってきました。押し入れにしまってあった炬燵布団をお日様に干して、10日ほど前に炬燵を出しました。
日暮れが、どんどん早くなってきました。夕焼けの頂点が、今時には、530分頃になります。晴れた日、空と雲と赤く燃えた太陽とのコラボレーションが鮮やかです。大概はこの時、玄関前に立って待機しています。今日の夕焼けは、どんなのだろうかとワクワクして、わずか5,6分のピーク時を見逃さないようにしているのです。その一日の終焉は、もの悲しさと、きらびやかさと共に、生命が生きていること自体を思わせます。
先日、近くの禅寺で、鎌倉時代から続いている晋山式という、新しい住職が誕生する儀式に参加しました。何十年に一度の儀式ですから多くの僧侶、参詣人が、近在、県外から集まりました。式の後、本堂で一杯になった参加者全員で、祝いの、ざっくばらんの食事会もありました。お陰で未知の方々と話ができました。旧知の方々とも、祝いの席ならではの話が弾みました。あちらこちらの席で、話の花が咲きました。それは、そこに居合わせた人たち全員による、たった一度切りのお寺の祝宴でした。
人はひとの話に真摯に耳を傾ければ傾けるほど、話し手も聞き手も、互いに影響し合っていきます。胸襟を開くという言葉があります。この時、人と人との互いの経験や立場を乗り越えられているような瞬間、明日への生きるエネルギーになっていくのは不思議に思います。    2019年10月25日






      

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