厳しい夏が終わろうとしている。お盆前後の数日、玄関の土間の出入口を三方開け放ち、扇風機二台をフル回転していても、あつかった。夜中までもあつかった。たまらず海に飛び込んだ。
天領黒島祭りが17、18日と執り行われた。こちらに移り住んで、初めて準備段階から手伝うことができた。一から十まで知らないことばかり、初めてお会いする町の方々も多く、手惑い、多少緊張しながらも、見よう見まねで無事にやり遂げることができた。おまけに、17日の夜の盆踊りも、誘われて、おぼつかない手つきで踊りの輪の中に加わることができた。何から何まで、都会にいた頃には経験できなかったことばかりだ。
本来、祭りは、神、仏、祖霊の降臨を迎えるための儀式であり、祭りだ。私たちが、ここで暮らしていることが、そういう聖霊たちのお陰であることを意識し、感謝し、お礼を申し上げていく祭りだ。そんなことを段々に、町の人々に教えてもらいながら、お宮と神輿の行列に加わっていた。
人は一人ひとり、みんな違った個性をもって生きている。そんな人同士が出会っていくのは、なかなか簡単にできていくことではない。今回祭りに参加できたから、今まで知らなかった方々とお会いし、一緒に仕事し、お話しすることもできた。人は人と出会っていくことで、様々なことを教わっていく。人は人によって、苦しみもするが、同時に救われて、新しい自分に出会っていく。 2019年8月24日
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