2018年4月26日

76 能登あすなろ通信  タンポポ、すみれ、春、肝気、最上のもの


つい先日まで眼が覚めると、先ず電気を点けなければならなかった。着替え一つできなかった。それが薄暗がりの中で、着替え、トイレ、洗面ができる。窓を開けても、もはや震え上がることはない。夕食近くになっても、まだほんのりと薄明るい。一日の明るさが、日ごとに増してくる。夜が、次第に縮んでくる。
タンポポの黄色い花がまぶしい。すみれの花が至る所に、慎ましく咲き誇っている。借りている畑の、縁や土手を、花いっぱいに飾りたい思いから、今春も山、道路脇から、近所の方々から頂戴した野花を移植している。雑草に隠れながらも、白や黄、紫等々の花びらが増えていく。畑に出かける楽しみが倍加する。
春は一年の青春期である。身体においても、春であり、肝蔵の気が活躍し、キモが太くなってくる時節です。大地から様々な生き物の芽が吹き出してくるように、私達も、肝気の促しにより、行動したくなってくるのです。身体と大地、あらゆる生き物は不即不離の間柄です。みんな同じ同胞で、生かされている一つの大きな家族です。
一人ひとりが尊い。一つひとつが独自である。一日一日が、みんな初めての一日である。自他を比較しなくても、貶めなくとも、見上げなくとも良い。今日という日を、今日という出会いを、あらゆる生きとし生けるものとの出会いを、最上なものとして尊んでいこう。     2018年4月23日
             

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