2017年12月1日

71 能登あすなろ通信  生命の根源

今年は、冬の到来が例年よりも早い。紅葉が終わると間もなく、朝晩の冷え込みが強まり、昨日は霰も降った。来年のための畑の準備ができていない。でも、またお日様が現れ、温くしてくれる日があるに違いない。そのお日様の下で、枯葉でつくる堆肥の準備をしよう。
私の畑は、一切の化学肥料、農薬を使わない。これは、大地への信頼からだ。というよりも、大地への畏敬かもしれない。雑草を初め大概の生命たちは、大地から生じていく。その大地に余計なことをしてはいけない、という気持ちがある。先ずは多種多様な植物や生物が棲めるような温い大地になっていく手助けが出来ればと思う。
身体への信頼も大地と同じだ。身体の自然な治癒力を損なわないように、なるべく薬、食品添加物、保存料を使わない。大地と身体は、生命の誕生と共に歩いてきた母と子の関係だ。その数百万年の歴史の中で、ほんの一コマに過ぎない私たちの科学や何らの権威が、健康や身体にとって良い、効く、無害と言っても安易に従ってはならない。何年か後には、全く反対になることも間々にあるからだ。
大地は、生命の根源です。大地から生じた身体は、それと切っても切り離すことなどできません。大地の子である身体は、一人ひとりの身体の持ち主が、その本人の感覚、感性を通してでしか、その中身に触れられません。その中身にこそ、この大宇宙の内容が秘められていると言われているのです。                        2017年11月20日


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