能登の黒島に来て、二度目の夏を迎えています。こちらも、関東と同様に暑いです。しかし、クーラー、扇風機を使っていません。網戸をしている箇所もありますが、三方の出入口と、窓という窓を全開しているために、あっちこっちから風が吹いてきます。だから、ハエ、トンボ、いろいろな虫、蚊も一緒に入ってきます。時には、つばめ、猫も訪れます。しかし、そんなものだと思うと、少々の煩わしさは気にならなくなりました。それよりも、天然の風が気持ち良いのです。
畑は、雨が降ったお陰で、野菜がすくすくと育ってきましたが、雑草もいっぱいになってきました。雑草という雑バクな植物はないのであり、一つひとつが、由緒正しき名前があり特有の個性があります。畑は食べられるものだけを育てていきたいのですが、その他の植物をどうしていくかが問題となっていきます。雑草すら生えない土地は野菜も育つ筈がありません。野菜も雑草も共存共栄していく畑土が、却って病気や害虫に侵され難いように思っています。
雑なもの、雑巾、雑音、雑談等々という言葉があります。それ程価値の置けないものの言い様です。雑におおわれて、大切な事柄が分からなくなり、見えなくなってしまうことがあります。しかし同時に雑なものがあり、その中でこそ、見つけられるものがあります。嫌なこと、面倒なこと、不幸なこと、汚いものがある故に、美しいもの、真や善なることを分からせてもらえます。 2017年7月20日
0 件のコメント:
コメントを投稿