元々、玄関を通った天井に、つばめのりっぱな巣があった。去年は、何度も住み着きそうになったが、夜になる前に、出て行ってもらった。留守して家を空けることが多かったので、住んでもらう訳にはいかなかった。だが、今年はしっかりと居着き、卵を産み、雛を五羽かえした。初めは、余りにも静かなので、心配になり、そっと覗きこむと、微かに蠢いているものがいた。鳥だとは思えない、奇妙な爬虫類がいた。それから二十日ほど経った。羽も生え出し、鳥の子と分かるようになった。明け方から日暮れまで、親がエサを持って来る度に、一斉に黄色い口ばしを開けて、甲高く叫ぶ。お腹がへったよと。糞はあちこちにばら撒く。親がくわえてきたトンボや蜂の死骸が、土間に転がる。面倒な一家だ。でも、何だか嬉しい。全員が、元気に南へと旅立っていくことを思う。
さてわが家の野菜は、レタス、かぶ、菜っ葉類が収穫できています。毎朝採れ立てを頂いています。トマト、きゅうりが小さな顔を見せています。なす、ズッキニー、ニガウリの苗が大きく育っています。大概種から育ててきた所為か、スーパーの野菜とは違って感じる。見ているだけで愛おしい。
空は、毎日違った雲を見せてくれる。風は、刻々と新しい風を運んでくる。そんな平凡な事が、とても贅沢に感じる時がある。どんな状況も、僕次第で変わっていく。 2017年6月20日
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