2016年3月9日

51 あすなろ通信  春

3月になりました。もう春です。・・・いや、やっと春です。やっと、と言いたい程、冬が長かった!のです。去年11月、能登に引っ越ししてから、四ヶ月程経ちました。その間のことは、様々な環境が変わったこともあり、簡単に言葉で言い尽せない程、心身の動揺が続きました。金沢で生まれ育ちました。ここ能登の輪島でも、二十代の後半に三年間住んだ経験がありますから、北陸の、能登の風土、天候は知っているつもりだったのです。ですから、色々な方々に、風が強いとか、冬が厳しいとか・・・の助言は頂いていたのですが。「なあに、大丈夫、大したことはない。」と、高をくくっていました。ですが、思っていた以上に、冬の、雪の、そして新しい環境の、厳しい現実を目の当たりにして来ました。
鎌倉でも、予期せぬ事件がありました。能登でも、鎌倉でも、困って、立ち往生していますと、必ず手を差し伸べて下さる人が現れて、助けて頂きました。窮地に落ちると、決まって人の情を知らされて来たように思います。このことは、困ることを経験させられて、人の情けということが、どんなことなのかを、どんなに大切なことなのかを、改めて知りなさいと言われてきたように思います。
人がひとを治療するということは、思っていた以上に、大変重大な行為だと、最近感じています。私以上の任務を負うことはできません。しかし、苦しんでいる、求めている方々の役に立つような生き方が、少しでもできるように願っています。それが私自身の生きる歓びになっていますから。
                                       2016年3月9日

       

0 件のコメント: