2011年10月6日

10 秋 季節の変わり目、自分の身体に耳を傾ける、風邪予防に塩番茶

毎年秋が深まってくると、何だか物悲しくなってくると感じる人がいるのではないかと思います。これは、東洋医学では自然な現象です。
夏が過ぎて、近頃は日増しに日照時間が短くなり、寒くなってきました。これからは、木々が落葉し始め、鮮やかな色で賑やかしていた花花も数すくなくなってきます。そんな風情も物悲しく感じさせます。
以前申しましたが、五臓六腑は季節ごとに配置換えします。夏の主役は心臓でした。心臓は笑う感情を持っています。何となく分かりますね。暑い時は、考えることでも、怒ることでもなく、笑っちゃいます。秋の主役は肺・大腸です。肺は悲しみです。秋が深まるにつれ、笑いは潜まってき、少しづつ憂いを帯びてきます。一年の中で一番憂いを帯びた、物悲しくなる季節です。自然が変化し、少しずつ冬支度し始めるように、私達の身体も気持ちもそれに応じて変化していきます。病院に行って、検査を受け、自分の身体の情報を得るのは大切です。が、もっと大切にしなければならないことは、今の自分の身体に耳を傾け、素直になっていく感覚です。この身体には、いのちの膨大な情報が込められています。ここから受けとる情報は生きる上でもっとも主要になるものです。
鼻の中を洗いましょう。コップ一杯のぬるめの番茶に少々の塩を入れておきます。片方の鼻を押さえて、もう一方の鼻から、それを吸い入れ、口から吐き出します。左右数回繰り返します。風邪や鼻炎の予防に効果てきめんです。私はこれを何十年もやっています。鼻中がとても気持ち良いのです。

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