八月も終わりなのに、一向にアツ~い日々が止まない。クーラーのない我が家は、家の中で一番涼しい玄関の土間で、ありったけの戸や窓を開き、そこで殆んど一日中生活している。夕方になると蚊取り線香を三つ点ける。しかしその防御態勢を突破して、襲いかかってくる強者もいる。蛾、コオロギ、コガネムシもやって来る。時にツバメも飛び込んで来る。ツバメは部屋の中が居心地良いのだろうか。天井に渡してある竹の上で、暫く過ごしていく。人懐こいツバメと共に暮らしたい気持ちは、憧れに近い。だが彼等の排尿、排便が、部屋を忽ち大変な状況としていく。家の中で放し飼いにしている愛鳥家の人たちは、そんな情景も楽しいのだろうが。
能登は、海に囲まれており、森が豊かにある世界だ。風も、そんな生き物たちの気配を運んでくる。特に夜明けと共に来る風、空気は絶品だ。それを思い切り全身に浴び、肺や内蔵にまで取り込むと、それが一日の活力となる。人工で作られた食事や栄養剤では摂取できない、計り知れない天然のエネルギーだ。しかし、その海、森も川も、人間の手によって汚され続けている。ぼくらが使い、そして要らなくなり、放り出してしまった、処理できないゴミが地球に埋もれていく。
地球は生きている。生きているから、地震も、台風も起こる。あらゆる生きもの達が、この地球と共に生きている。人間だけの地球ではない。お金や、人間の便利さ、豊かさの為にある地球ではない。ぼくらだけが繁栄して、地球を我が物にしていける筈がない。 2025年8月30日

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