2011年2月12日

3 春 肝臓、胆のう、手足

あらゆる生きもの達は、陰と陽から成り立っています。陰とは、女であり、マイナスであり、暗いです。陽とは、男であり、プラスであり、明るいです。
冬は、一年の中で、陰の中の陰でした。一日に譬えると、真夜中です。立春が過ぎて、日照時間が長くなり、暖かくなり、陽気が増していきます。春です。春になると、今まで大地の中にひっそり暮らしていたもの達が、そろそろと活動し始めます。
人間も自然ですから、身体の中身が変わってきます。腎臓と膀胱から、肝臓と胆のうへと主役の座が変わります。「肝っ玉が太い」、「胆力がある」、「大胆不敵」という言葉がありますが、肝臓と胆のうは、目覚めた後、春からの活動の源泉になります。肝腎要の一端を担っている彼等が全身に気と血を送り出し、私達を動き易いようにしているのです。肝臓や胆のうは青色を好みます。大地から様々な植物が育っていきます。旬のもの、青々としたものを摂ると良いのです。酸味のきいたものも元気にさせます。酢のものを好む人は、肝臓や胆のうが欲する本能の働きです。

手・足の指一本々々に、五臓六腑の大切なつぼがあります。まず手・足の指を、次に甲を、さらに手・足首を、一日の目覚めと共にマッサージします。

0 件のコメント: