2011年4月23日

6 春 五臓六腑と気持ち、目と肝臓

毎朝目覚めと共に違った私になっています。一つひとつの細胞が刻々と新陳代謝し変わっていますから、少しずつ違った私になっています。布団に入っている間に大きく入れ替わっていることを想像します。私のことは分かっているつもりでいます。しかし、実は分からない、ということが事実かもしれません。
私達の気持ちと、五臓六腑とが結びついていることを、以前に申しました。怒は肝臓、喜は心臓、思(慮)は脾臓、悲は肺臓、恐(畏)は腎臓という具合です。春は肝臓の季節です。ある程度の怒りは行動力の源です。しかし度が過ぎると、肝臓を痛めます。全く怒りがなくなったら肝臓が萎えていると言えます。ある程度の怒・喜・思(慮)・悲・恐(畏)は五臓六腑が元気な証です。しかし何れにしても度を超えると、それに応じた内臓が、そして全体のバランスが歪になっていきます。
私達は生きている限り、様々な喜び、そして様々なストレスに会っていきます。それが私達を鍛え、他人のことを思い、また生活を改めようとするのではないでしょうか。私達の意識の届かないところで様々な気持ち、環境、そして身体はつねに絡みあって生きています。その内の身体だけでも、毎日意識して世話をすることができます。それが気持ちや環境を変える切っ掛けにもなると思っています。

慢性のかすみ目、めまい、両眼の乾燥、夜盲症などの目に生ずる異常は、肝臓と関係します。目を酷使する人は、目だけでなく肝臓も疲れている訳です。

0 件のコメント: