2011年5月31日

7 夏 水毒、排泄、呼吸

以前、木々が生い茂った池の辺で暮らしたことがあります。そこは湿気が強く、一日中日が射さない場所でした。住み始めて、半年経った頃から、急に手の平や足指から汗が滲むようになり、微熱が出始めました。当時何が起こったのか訳が分からず、原因不明のまま、調子の悪い状態が暫く続きました。鎌倉に引っ越し、数ヶ月経ってから、身体が回復し調子が戻ってきました。そうして漸く何が悪かったのかを理解しました。湿気、水毒に侵されてしまっていたのです。
梅雨が長引き、家の換気が悪いと、家中がベタベタし、カビが生え、害虫が発生しやすくなります。身体も同じく、通気が悪く、水はけが良くないと、水が溜まり、冷え性や諸々の病の原因となっていきます。水毒です。私も水毒に罹ったのでした。
水やお茶等を沢山飲む人、水分を多く含んだ果物を多く摂る人がいます。摂った分だけ、排泄できるとは限りません。排泄するのも、それなりの力を要します。腎臓や膀胱に働いてもらわなければいけません。排泄でき難くなってくると、水が身体に溜まり、病の原因となります。東洋医学では入れることより、出していくことを主とします。汗・小水・便等々を滞り無く排泄させていくことで、体調を整えていくのです。

一時も欠かせぬ呼吸も入れることでなく出すことが肝心です。意識して心がけていないと、呼吸が浅くなっています。一日の内、何回かは、思い切り、息を吐き切ってしまいましょう。

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