2024年3月6日

146 能登あすなろ通信 どこまで行っても

 


白、黄のスイセン、オドリコソウ、タネツケバナ、様々な草花が花を咲かせ、生きている。大地震が起ころうが、山が、道路が、家々が壊れようが、何でもない顔して、元気よく生きている。ぼくらも同じ命を頂いて、今日を生きている。

元旦の夕方に起きた大地震によって、傾き、歪んでしまった家に戻って、二十日以上経った。電気、ガスが通じているから、食事、炬燵が可能。部屋の戸が開閉不能の故に石油ストーブの効果なし。水道水が出ないが、井戸(飲料不可)があるから、洗い場になる。近くに沢水が出ているので、そこで飲料水を確保していく。家の傾きのお陰で、なかなか整理整頓できずにいる。少しずつ、少しずつと思っている。家の中が寒いから、毛糸の帽子を被り、手袋して防寒している。時々、遠方の友人から電話がかかり大変だなと言ってくれる。大変と言われると、そうかと思うのだが…。

ウクライナ、パレスチナ、ミャンマー、世界中の様々な国々、民族が戦火や天災で、家を失い故郷を追われている。国内でも、家もなく、食べることもできずにいる人々もいる。病気や事故、借金返済で困っている人もいる。世界中の、一人ひとりの人生で大変な人生ではない人はいないのかもしれない。大変は、大変な出来事があるから、人生を大きく変えさせられる。それが却って見事な花を咲かせていくように、一人ひとりの心の中に、新しい考えが、素敵な花のように咲いていきますように。    2024年2月29日                            

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