2013年4月22日

26 春 清明、もっとも素敵な季節

一年中で今が一番過ごしやすい季節。二十四節気では、今が清明<生
き物たちが清らかで、生き生きする。若葉が萌え、花が咲き、歌が歌い舞
う。>、この春いっぱいの素敵な季節を満喫していきましょう。
厳しい冬を過ごしてきたから、この春の麗らかさがありがたい。真夏の酷
暑を経るから、秋の涼しさが嬉しい。良いところ、幸せなところだけ取る訳
にはいかないのだと、季節の移り変わりが私達に教えているような気がし
てます。自然は裏表、善悪、陰陽、美醜の両方があってバランスが取れて
います。これを表だけ、善だけ、陽のみ、幸せのみ、美しいことのみを求
めることにより、人間固有の執着が生じバランスを崩していきます。様々
な経験、苦楽を通じて私達は人生の妙味を味わっていけます。誰かと何
かを比較し、過去の苦い思い出や、将来の不安に時間を費やしていくの
はやめましょう。今日一日の自分の人生に集中し味わっていくことに集中
していきましょう。
健康とは何か?病気を持っている人が分かり易く、健康な人には分かり
難いとも言えます。何故なら病気をして臥せっている人が、いともたやすく
歩いたり、働くことができる健康の価値が分かり、尊さを感じることが多い
と思うからです。同じやうに老いて初めて若さの価値が分かり、若い時は
その価値が分からない。生きている価値も、鬼籍に入って初めて感じるこ
となのかもしれません。病気があってもなくても、老いても若くても、どちら
にしても今のこの自分が生きていることの主役であることを肝に銘じて生
きていきましょう。

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