2023年8月25日

140 能登あすなろ通信 黒島祭り

 


すっかり外は秋の気配に被われている。色んな虫たちの声が聞こえてきますが、一際目立つのがリーン、リーンという鈴虫の鳴き声。その鳴き声が玄関に吊るしてある風鈴の音と重なって、辺りに木霊していきます。

午後からの風が熱風のように吹き込んできます。こちらは、まだ真夏のまっ盛り。うだるような熱い風を散らすように、部屋の中から扇風機の風を回していきます。玄関の間口で寝っ転がって、じっとして体力温存を計っています。何十年前の、インドに滞在していた頃を思い出すようにして…。

こんなに、熱いか!と思っていても、何か好きなことに夢中になっていると、この暑さも忘れていることに気がつく。こころが涼しいことを想像していると、一時涼しい気持ちにもなる。時に、人によって涼しい顔しているのは、そんな特技をもっている方かもしれない。こころ、気持ち次第という言葉が、頭を巡っていく。

熱い黒島祭りも終わった。祭りの当日も暑かった。でも、大勢の、過去から携わって来られた方々、今夏執り行う者、見学する人と共に、みんな一緒に同じ思いに駆り立てられ、互いに力をもらい、働いていくから、神霊を祭る最大の祭りとして盛り上がっていく。一人では到底不可能なことが、みんなで、同じ目標向かって力を合わせることで、到達できていく。一人ひとりには、一人ひとりの役割がある。真似できない個性がある。自分自身の個性を発掘し、それを育てつつ、みんなと分かち合っていける人は、素敵な人に違いない。                          2023年8月25日

            

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