今年は、例年になく、寒さ厳しい冬ですね。春の温さが待ち遠しい昨今です。こちら能登の門前町黒島も、こんなに雪の降ることはないと、あちこちから声が聞こえて参ります。私も雪除けを何回もやりました。余りにも多く雪が積もった日には、スコップを手にした筋肉も悲鳴をあげました。
空も、相変わらず灰色、モノクロームに覆われています。お日様も、なかなか顔を出してくれません。私もまた、そんな空を眺めながら,辛抱強く春の温さを待っている一人です。ですが、この季節でしか味わうことのできない雪の、しんしんと降る様や、木々、家々の瓦、至る所に降り積もった雪景色が見られなくなってしまうことに、名残惜しいという気持ちも生じてきます。この世の世界ではない、夢やおとぎの国にでも居るような気分にさせてしまう雪は不思議な生きものです。もちろん雪は、一瞬にして恐ろしい魔物にもなるのですが。
東洋医学、哲理は、あらゆる万物には、陰と陽があると説きます。つまり万物には+と-、生と死があり、人間の一人ひとりには善と悪、幸と不幸があると言います。私達は、一方だけを思う訳にはいかないのです。生きている間、陰と陽の間を揺れ動き続けるのです。ただ、そのことが身に付けば付くほど、一時の感情や自分の思いに執着しなくなってくるのだと思います。常々自分の感情や気持ちを一歩離れたところから眺めたく思っています。 2018年2月21日

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