2017年5月18日

65 春  能登あすなろ通信

すぐ近くの丘に上がる途中に、村の多くの方々が自前の野菜をつくっている畑地がある。そこの一角の畑を貸して頂けるようになった。今トマト、きゅうり、なすの夏野菜を始め二十数種類の苗が育っています。初々しい野菜つくり一年生です。あれも、これも作ってみたい。と欲を出すと、いつの間にか苗床がいっぱいになりました。色々な形やみどり色の若葉が、日ごとに大きくなっていくのを見るのは楽しく、嬉しい。これらは皆ゴマ粒より小さな種から生まれてくるのですから、実に魔訶不思議です。
私たち一人ひとりも、このような極小の種から生じてきたのですから、出生は野菜たちと同じです。どんな生き物の種だって、その種になるまでに、永々と受け続いてきた生命の歴史があり、その源流を遡れば、みんな同根です。                                    
それは私たちの身体が、山河日月星時と何ら変わりはないものであることに導かれます。山河日月星時や野菜と同根である身体を生きている私たちは、これらのものに勇気や力を与えられるのは自然です。
私たちの人生の願望、欲求、欲望で身体を使おうとしても、身体は、喜んで働くことはできません。身体は、私たち頭脳より、科学的なものよりずっと深く、幽玄です。身体は、私の主人であり、私はそれに従って生きようとする時、いっそうの元気を頂戴するのです。    2017年5月18日


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